ダブルディグリーで留学するメリットについて紹介
ダブルディグリーとは
皆さんはダブルディグリーという制度を知っていますか?
ダブルディグリーとは所属している大学が協定を結んでいる海外大学で1年以上学び、同レベルの学位プログラムを修めることで日本と海外どちらの大学でも学位を取得することが出来る留学のことです。
そのため、通常は4年ずつどちらの大学にも通わなければ取得できない学位を同時に取得することが出来ます。
しかし、その分求められる語学力や学力は非常に高いものとなっています。ダブルディグリーは『日本と海外どちらの大学の学位も取得したい人』『語学力や学力に自信がある人』にとって非常に魅力的な制度となっております。
本記事ではそんなダブルディグリーについて詳しく紹介していくので、興味がある方は是非最後までご覧になってください。
ダブルディグリーで必要となる留学期間
ダブルディグリーで可能な留学期間は1年~2年です。
1年の場合は大学3年生の間、2年であれば大学3~4年生の間留学することになります。
そのため、3年以上の留学を望むのであれば、ダブルディグリーではなく語学留学や正規留学をする必要があります。
ダブルディグリーのメリット&デメリット
ダブルディグリーのメリットデメリットについて紹介します。
メリット
ダブルディグリーを活用するメリットとして、4年で日本と海外の大学の2つの学位を取得できる点が挙げられます。
ダブルディグリーを活用しない場合、海外大学に正規留学することを考えると2つの学位を取得するには最短でも8年はかかってしまします。
その期間を半分にできる点はダブルディグリー最大のメリットです。
また、正規留学するのに比べて留学費用が安く済む点もメリットです。
ダブルディグリーを活用する学生の中には、留学費用を抑えて留学したいという意見も少なくはありません。
また、ダブルディグリーを活用して卒業した場合、就職でもかなり評価されます。
目的意識をもって挑戦できる人、厳しい課題を乗り越えて行ける人、学ぶ力が強い人といった評価を受けやすいため、その後のキャリア形成においても自分の強味にすることが出来るでしょう。
特に海外就職や日系企業の海外勤務を希望の学生にはおすすめです。
デメリット
ダブルディグリーのデメリットとして、希望の大学に留学できない場合がある点が挙げられます。
ダブルディグリーを活用するには、その制度を導入している大学の中から選ぶ必要があるため、自由に行きたい大学を選択したい方にとってはデメリットとなってしまいます。
また、4年間で日本と海外大学の2つの学位を取得しなくてはならないため、学業の負担が通常よりもかなり大きくなる点が挙げられます。
またダブルディグリーを活用するには事前にかなりの語学力がもとめられるため、事前の選考に受かる人が限られるという点もあります。
そのため、『語学力に自信がないから留学をして伸ばしたい』という目的の方にはダブルディグリーを活用できない可能性が高いです。
ダブルディグリーにおける留学の特徴は?
ここからは実際にダブルディグリーを活用したことのある方の体験談などをもとに、ダブルディグリーにおける留学ならではの特徴について紹介していきます。
日本の大学からサポートを受けられる
ダブルディグリーでは日本の大学と協力している海外大学に進学することになるため、留学中も日本の所属大学から様々なサポートを受けることが可能です。
語学留学や正規留学でいきなり海外大学に行く場合は、日本の大学からの支援は受けられないため、サポートを受けながら留学できる点はダブルディグリーならではの特徴といえます。
年々単位の取得が厳しくなっている
ダブルディグリーでは日本と海外大学で類似する単位について、どちらかを取得したら互換可能なことがあります。
しかし、これらの制度は日本と海外大学の単位の評価基準が大きく異なるため、年々互換ができない単位が増えてきているようです。
そのため、現在は日本と海外どちらの大学でもそれぞれ取得しなくてはならない単位が多く、学業の負担は大きくなっています。
授業は専門的
ダブルディグリーで留学する場合、語学留学とは違い正規留学扱いとなるため、授業内容は非常に専門的です。
語学の学習をするのではなく、専門分野について英語で学ぶことになるため、語学力だけ向上しても卒業することは出来ません。
海外大学ではグループワークやレポートの数も多いため、語学の勉強はもちろんのこと専門分野に対する学習が重要となります。
もちろんダブルディグリーでも海外大学で卒業が認められるだけの卒論を書かなくてはならないので、専門分野の学習は怠らないようにしましょう。
ダブルディグリーで留学する上での注意点
ここからはダブルディグリーで留学する時の注意点について紹介します。
コロナの影響でオンライン留学になるケースがある
ダブルディグリーでは同じく複数学位が取得可能なデュアルディグリーと違い、本来留学する必要がありますが新型コロナウイルスの影響でオンライン留学になったという方もいるようです。
世界中で規制が緩和傾向にあるとはいえ、今後の状況次第では留学がしたくてダブルディグリーを選択しても、やむを得ずオンライン留学になる場合も考えられます。
留学費用は大学によって大きく異なる
ダブルディグリーを活用して留学する場合は、通常の留学に比べて留学費用が少なくなるといわれていますが、所属している大学によってその費用はかなり異なります。
例えば、留学期間中は日本の大学の学費だけでよい大学もありますが、別途海外大学での費用が必要となる場合もあります。
そのため、事前にしっかりと確認しておかないと、想像よりも費用がかかってしまう可能性があるため注意です。
まとめ
いかがでしたか。
ダブルディグリーを活用するには事前の学力が必要だったり、かなりの学習量が必要といった大変な側面があります。
しかし、それらを乗り越えた際には短期間で日本と海外大学の2つの学位を取得でき、その後の人生も大きく変わる可能性があります。
もしも学業に対するモチベーションが高く、海外大学で学びたい、留学したい、学位を複数取得したい、という目標がある方はぜひダブルディグリーを活用してみてはいかがでしょうか。
本記事が皆様の参考になれば幸いです。