コロナ時代に必須の『オンライン教育』とは?メリットからリスクまで紹介!

オンライン教育って?

皆さんはオンライン教育を利用したことはありますか?オンライン教育とはその名の通り『オンライン』で行う『教育』のことです。『リモート教育』や『リモート授業』という言葉で聞いたことがある人も多いかもしれません。

それらは全てインターネットを通じて、遠隔での教育を行う形式のことをさします。なので家にいながらPCやスマホを通じで勉強することも、塾で動画を見ながら勉強することも、広義にはオンライン教育といえます。
 

コロナ時代に浮き彫りとなったオンライン教育の必要性

オンライン教育は、以前から導入している学習塾や教育機関がありました。しかしこの数年でオンライン教育は急激な普及をみせています。それは新型コロナウイルスによる移動の制限や休校といった事態が大きく関係しています。

近年の新型コロナウイルスの蔓延により、いままで従来型の教育を行ってきたほとんどの学校が休校という事態に追い込まれました。その間、オンライン教育を導入した学校も少なくはないですが、多くの学校では家庭での学習や夏休み&冬休みの短縮という形で学習の遅れを取り戻そうとしました。

大学ではオンライン教育の導入が進んだようですが、小中学校では多くの場合で導入が遅れ、家庭での学習にたよる期間がうまれてしまいました。その結果、教育の格差が広がり大きな問題となっています。これらのことから、オンライン教育の必要性が高まってきました。

オンライン教育のメリット

オンライン教育を導入するメリットは、生徒側・先生側ともに多くあるのでそれらを見ていきます。

生徒側からしたメリット

生徒側のメリット1つ目は『学習が遅れにくい』という点です。毎日学校に行く場合はやる気のあるなしに関係なく、全員が授業を受けることが出来ます。しかし、ドリルなどを課題として出しておくだけでは、夏休みの宿題をいつまでたってもやれない人が多いように、多くの生徒は学習のリズムを作ることができません。学校以外の教育機会がない生徒は、どんどん学習が遅れていくことになります。そういった事態を防ぐためにもオンライン教育は有効です。

2つ目に『感染リスクを下げられる』点があります。新型コロナウイルスが蔓延している現在、学校にいくことでの感染リスクは常にあります。感染した場合には、生徒たちの危険もさることながら生活を支える家族にまで広く影響がでることを考えると、少しでもリスクが少ない方が安心できます。

また、3つめとして『様々な問題を抱えていても授業をうけられる』点があります。学校に通えなくなる子の多くはいじめなどの問題で不登校になってしまいます。しかし、オンライン教育なら直接学校に行く必要はなく、周りの生徒とも必用以上に関わらないので、学習が継続出来るというメリットがあります。

最後に、よりオンライン教育が発展した場合には『全国の名講師の授業がうけられる』という点があります。今は塾などで主に取り入れられている方法ですが、よりオンライン教育が発展した際にはこういったスタイルの授業も普及していくことでしょう。
 

教師側からしたメリット

教師側のメリットにも『感染リスクを下げられる』という点があります。教師は1人で多くの生徒に授業を教える立場なので、教師が新型コロナウイルスに感染してしまった場合、学習にあたえる影響は大きいです。そういったリスクを下げて、継続して教育ができるという点がオンライン教育の大きなメリットとなります。

2つ目のメリットとして『教育のクオリティを保てる&向上できる』という点です。たとえば授業内容を録画する場合は、その内容の動画を一度作ってしまえば何度でも同じ授業を提供することが出来ます。また過去の動画をみれば、自身の授業のレベルアップもより簡単になります。こういった教材は何度でも使えるため、自分の資産になるのです。

オンライン教育の具体的な取り組みについて

オンライン教育の具体的な方法にはどういったものがあるのでしょうか?授業以外にも様々な場面でオンラインが使われている場合があるので、それらを紹介していきます。
 

LIVE配信によるオンライン授業

先生の授業をそのままLIVE配信する方法です。学校で授業を受けているように質疑応答出来るといった特徴があります。
 

動画による授業

あらかじめ授業を動画にしておいて、それを生徒たちが見て学習する方法です。分からないところは何度でも繰り返し見て学習できるといった特徴があります。
 

ツールを使っての健康観察

毎日の健康観察をオンライン上で行う方法です。

Zoomなどを用いてのホームルーム

Zoomなどのツールを用いてホームルームを行うことで、オンラインでも各生徒との交流を保つことができます。
 

家庭学習でのデジタル教材の活用

家庭学習をデジタル教材を使って行う方法です。各生徒の進捗具合やそれぞれの得意不得意をしっかりと把握できるといった特徴があります。
 

オンライン図書館

オンラインで本を閲覧できるようにして、家にいながらより深い学習や調査ができるといったものです。
 
いかがでしょうか?オンライン教育にも様々な種類があり、学習のみならず生徒の交流や健康を維持するような取り組みもあります。

オンライン教育導入で考えられるリスクとは?

様々なメリットがあるオンライン教育ですが、その導入にはリスクもあるとされています。それらを見ていきましょう。

初期投資にコストがかかる

オンライン教育の導入にはかなりの初期投資が必要です。特に小中学校では、生徒が専用のPCなどをもっていない場合が多いので、人数分のタブレット端末や撮影機材などが必要になります。一度準備してしまえば次からは使いまわせるものが多いですが、やはりこれらの初期投資はオンライン教育導入の大きなネックとなります。

生徒側、教師側どちらも良好なインターネット環境が必要

LIVE授業や動画授業を見たり配信するためには、良好な通信環境が必要となります。Wi-Fi環境等が整っていないと、通信費もかなりかかってしまいます。そのため良好な通信環境を準備するために新しくルーターをかったり、インターネット工事が必要になる場合があるのです。
 

教育内容に不満をもつ生徒もいる

オンライン教育のメリットを感じる人もいれば、オンライン教育自体がデメリットと感じる人もいます。特に生徒側は授業料に見合った教育を受けていないと感じる場合もあるので、対面授業とのバランスや授業内容を工夫する必要があります。

まとめ

新型コロナウイルスの蔓延によって広く注目されているオンライン教育ですが、メリットが多い反面リスクも存在します。しかし不測の事態に備えた対策というのは準備しておくに越したことはありません。オンライン教育には感染対策といった面に加えて、不登校や病気で通学が困難な生徒も授業を受けられるといったメリットがあります。

また教師にとっては自分の授業が教材として資産化できるといったメリットもあります。数多くの生徒が平等に学習を受けられるという点において、オンライン教育は今後より重要なものとなっていくでしょう。

初期投資や環境の整備にはコストがかかりますが、休校や学習の遅れといった事態にその都度対応する方が長期的には負担になると考えられます。今後はそういった不測の事態に振り回されないためにも、是非オンライン教育を導入してみてはいかがでしょうか?