【今話題のMOOCって何?】MOOCの特徴や国内外の代表的なMOOCについて紹介します!
今話題の『MOOC』って何?
皆さんは今話題の『MOOC』という言葉を聞いたことがありますか?
MOOCはMassive open online courseの略語です。日本語では『ムーク』や『ムークス』と言います。
MOOCがいったい何なのかというと『インターネットを通じて海外や遠方の教育機関の講義を視聴することが出来るプラットフォーム』のことです。
MOOCは2008年ごろのアメリカでスタートし、近年は世界的な広がりを見せています。
本記事ではそんなMOOCに関して、MOOCの特徴から国内外で利用されている代表的なMOOCについてまで解説します。
興味がある方は是非、最後までご覧になってみてください。
MOOCの特徴について
ここからはMOOCを知らない方でもイメージ出来るように、MOOCの特徴について紹介していきます。
場所を選ばずに大学の講義を受けられる
MOOCは実際に大学に通わなくても、どこからでもインターネット環境さえあれば学びたい大学の講義を視聴することが出来ます。
日本だと全国すべての大学でこういった取り組みがなされているわけではありませんが、東京大学、京都大学、早稲田大学などをはじめとした有名大学でMOOCの取り組みが始まっています。
様々な理由で学びたい大学に通えなかった方でも、MOOCを利用すれば講義を受けることが出来るのです。
入試がないため誰でも何歳でも学習できる
MOOCでは国内外の有名大学の講義が視聴できますが、その際に入試などの制度はありません。
誰でも、どんな年齢の方でも『学ぶ意欲』さえあれば、有名大学の講義を受けることが出来ます。
そのため、社会人になってからの学びなおしや、生涯学習の方法としてMOOCは非常に効果があるとされています。
実際に大学に通うよりも低コスト
MOOCは利用する際に、ほとんどの場合が『無料』で講義を受けることが出来ます。
一部有料の講座などもありますが、それでも実際に大学に入学して通うよりはずっと低コストで学ぶことが出来るのです。
そのため、経済的な理由から学ぶことを断念した方も、何歳からでも再チャレンジすることが出来ます。
言語の壁を越えて海外の一流大学の講義が受けられる
MOOCは日本の大学だけでなく、むしろ海外の有名大学の講義を扱っているところも多いです。
その場合、英語やその国の言語が理解できないといけないのではないか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、MOOCは多くの場合『字幕』を付けてくれています。
そのため、分からない言語の講義でも日本語で理解することができるので、海外の有名大学の講義を簡単に受けることが出来るのです。
自分が興味のある分野だけを選べる
MOOCではオンライン学習のように、自分にとって『受けたい』講義だけを選んで視聴することが出来ます。
実際に興味があって大学に入学しても、単位の問題で興味のない学習に時間がとられることも多いですよね。
しかしMOOCだったら本当に学びたい分野だけを選ぶことが出来るので、興味のない講義をだらだらと受ける必要はありません。
現在はMOOCだけで学位の取得などは出来ない
MOOCの今後の課題とされているのが、現時点でMOOCだけでは大学の学位取得などができないという点です。
講座によっては修了証書を発行してくれるところもありますが、大学の学位や学歴がほしいという方には向いていないとも言えます。
しかしMOOCはこういった課題解決のために取り組んでいるとされていて、今後MOOCでの学習が自分の学歴や履歴書に影響するようになることも十分にありえます。
MOOCを導入している日本の大学
MOOCはアメリカ発祥の取り組みで日本での歴史が浅いため、日本の大学でMOOCに取り組んでいるのはまだまだ少ないです。
しかし、すでにMOOCで講義が視聴できる日本の大学には
・東京大学
・京都大学
・早稲田大学
・筑波大学
・明治大学
・放送大学
などがあり、そのほかにもMOOCを導入する大学が増えてきていることから、興味がある分野を学ぶには十分な体制が整っていると言えます。
国内外で代表的なMOOCを紹介
ここからは国内外で代表的なMOOCについて紹介していきます。MOOCに興味がある方はこれらの中から選ぶことをおすすめします。
JMOOC
無料で学べる日本で最大級のMOOCです。
2019年の時点で340講座、100万人以上が受講しています。
講座の内容はデータサイエンスや、ビジネス、健康にいたるまで幅広い分野が対象となっています。
JMOOCでは放送大学、明治大学、早稲田大学などのほか、グロービズ経営大学院やTAC、Oddeyseyが講義をしており、日本語で講義が行われることから日本人が特に利用しやすいMOOCといえます。
一部講義では終了証の発行を行ってくれます。
Coursera(コーセラ)
東京大学、イェール大学、スタンフォード大学、ミシガン大学などの名門大学が参加していて、Google、IBM など世界を代表する企業がプロデュースするコースまで無料で受講することが出来ます。
2019年の時点で196の大学・企業と提携し3751の講座と16の学位を提供しているので、世界中の講義を自由に選ぶことが出来ます。
edX(エデックス)
edX(エデックス)は2012年5月にマサチューセッツ工科大学とハーバード大学が立ち上げた非営利組織であり、2019年の時点で約120の大学・企業と提携し約2800を超えるコースが提供されています。
その受講者数は2000万人以上にもなり、世界中で活用されいるMOOCの1つです。
edX(エデックス)では講義を受けられるだけでなく、テストに合格することで終了証を得ることができます。
Udacity(ユダシティ)
Udacity(ユダシティ)は世界190カ国以上で16万人以上が学んでいるMOOCです。Udacity(ユダシティ)は、プログラミングや機械学習、AI、エンジニア向け講座が多いという特徴があり、社会人の方も多くUdacity(ユダシティ)を利用しています。
KhanAcademy(カーンアカデミー)
KhanAcademy(カーンアカデミー)は小学生~高校生を対象に、数学や物理、歴史、美術などの様々な教科の講義を提供してくれています。
現在では1万本以上のビデオ教材や練習問題が用意されているので、子供のオンライン学習としても効果が期待できます。
まとめ
いかがでしたか?
MOOCはどんな方でも世界中の大学から学ぶことができる、非常に素晴らしい仕組みだと思います。
経済的な理由や、身体的な理由から興味があった大学に通えなかった方や、大人になってから専門分野を学び直したいという方は、是非MOOCを利用してみてはいかがでしょうか。
本記事が学ぶ意欲のある全ての方の参考になれば嬉しいです。